WORK
ALL PLAYERS WELCOME
OVERVIEW
Dentsu Lab Tokyoと障がいを持つ方たちがスタートしたプロジェクト「ALL PLAYERS WELCOME」内で開発された、目の動きのみでライブ演奏ができる3種のツールと、それらツールを活用して実施されたALSアーティスト2名による世界初のライブパフォーマンス。
自由視点による演奏装置「EYE XY PAD」、リアルタイムでより容易なトラック操作を可能にする「EYE MIDI PAD」、異なるロケーションでの生演奏時に発生する遅延の問題を解消する遅延対応リモート演奏装置「SHOOTING PAD」は、日本在住のALSアーティスト・武藤将胤さんとフランス在住のコンポーザー・PONEさんとのコミュニケーションのなかで誕生しました。
6月にフランスで開催された「2022カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル」では、武藤さんとPONEさんをリモートで繋ぎ、3種のツールと視覚コミュニケーションを駆使して、リレー形式によるお二人のライブパフォーマンスが披露されました。
RESPONSIBILITIES
今回の大きなミッションは、「異なるロケーションでの生演奏時に発生する遅延問題の解消」と「視線入力のみで自由に演奏できる装置の開発」でした。
オーディオビジュアルアーティストでAbleton認定トレーナーでもある赤川純一さんとタッグを組み、「演者としての視点」「技術的なフィジビリティなどを判断するテクニカルディレクター視点」の両方から、今回のパフォーマンスに最適な演奏装置のアイデアブレストへの参画、全体のシステム設計、およびテクニカルディレクションを通して課題解決に務めました。
また、パフォーマンスの土壌となる機材の手配についてもコミュニケーションのハブとなり、「他言語」「制約条件強めの会場 (様々なプレゼンが並行して実施されるため)」「持ち込める機材の量の制約(海外開催であるため)」といった国内とは違う制約条件・環境下に於いても進行が円滑に進むよう寄与しました。
THE CLIENT AND OUR TEAM
- Client: Dentsu Lab Tokyo
- Tech Directors: 赤川純一(Freelance) / 長谷川 洵希 / 高嶋 一成 / 黒木 圭太 / 公文 悠人
- Special Thanks: 小川 恭平