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Project Humanity

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OVERVIEW

2023年9月、オーストリアのリンツで開催されたメディアアートの祭典「アルスエレクトロニカ」において、難病ALSと共生しながらDJとして活躍する武藤将胤氏が披露したアバターを使ったダンスパフォーマンス。

東京にいる武藤氏が装着した筋電センサーから、微細な筋活動による生体情報を取得。その情報を元にメタバース上のアバターを操作し、遠く離れたリンツの会場でパフォーマンスを行いました。

本作は、Dentsu Lab Tokyo、NTT、WITH ALSの共同プロジェクトとして実施されました。

RESPONSIBILITIES

今回は、初めに三つのミッションが与えられました。
ひとつ目は、装着した筋電センサーを通して得られる武藤氏の生体情報(筋電位)を操作情報に変換し、アバターの自由な操作を実現すること。
二つ目は、微妙な遅延やズレがクリティカルとなる音楽パフォーマンスにおいて、遠隔でアバターを操作し、音楽に合わせること。
三つ目は、それらの要素を統合し、遠隔でグルーヴ感のあるパフォーマンスを行うことでした。

また、これらのミッションを達成する上で、様々な条件をクリアする必要がありました。首の左右、両手首、両足首という限られた操作情報(筋電)から、アバターの自然な動きを実現すること。武藤氏のいる東京から会場のあるリンツへ筋電の情報を届ける仕組みづくり、アバターの動きと音楽のリズムが同期する仕組みづくり、などです。

前回の「ALL PLAYERS WELCOME」同様、“演者としての視点”と“技術的なフィジビリティなどを判断するテクニカルディレクター視点”の両方からアプローチし、今回のパフォーマンスに最適な演奏装置のアイデアブレストへの参画、全体のシステム設計、およびテクニカルディレクションを通して課題解決に努めました。

また、パフォーマンスの土壌となる機材の手配についても、コミュニケーションのハブとなり、異なる言語でのやりとり、複数のプレゼンテーションが同時に行われることにより厳しい制約を設けられた会場、海外への機材の持ち込みの制限など、国内とは異なる制約条件や環境下においてもパフォーマンスが円滑に進むよう貢献しました。

THE CLIENTS AND OUR TEAM

  • Clients: Dentsu Lab Tokyo / NTT / WITH ALS
  • Tech Directors: 村山 健 / 高嶋 一成 / 長谷川 洵希 / 尾高 陽太 / 小松 真朗 / 公文 悠人
©BASSDRUM inc.
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