WORK
ウルトラアスレチック名古屋
OVERVIEW
2024年7月5日に商業施設「エアポートウォーク名古屋」内にリニューアルオープンした、バンダイナムコアミューズメントが運営するテーマ型キッズパーク。
大型LEDビジョンを用いた新導入のアトラクションなど、ウルトラマンと一緒に架空の基地で街を守る訓練あそびを楽しむことができます。
RESPONSIBILITIES
BASSDRUMは4種のコンテンツのテクニカルディレクションおよび開発を行いました。
「市街防衛シミュレーター」は、大型ビジョンに映る怪獣や宇宙人から街を守るデジタルアトラクション。銃を構え、迫ってくる怪獣や宇宙人にレーザービームを当て、防衛します。
高さ3m、幅12mの大型ビジョンを活用したコンテンツの草案をもとに、開発のための工数、メインターゲットである子どもに向けた体験性、常設に適した運用性・耐久性などを考慮した設計を提案しました。その設計を基本としながら、大型ビジョンを用いた他にはない体験を実現するため、シミュレーターなどの開発ツールを随時作成し、体験の調整を行いながら開発を進めました。
「宇宙パトロール」は、ウルトラマンに登場する戦闘機「宇宙ビートル」をモチーフにしたキッズ向けライドに乗って、宇宙空間を走りながら地球の周りの隕石に潜む怪獣や宇宙人を探し出すアトラクションです。
ウルトラアスレチック大阪、ウルトラアスレチック横浜に続く、3箇所目の導入となる今回は、3.5m x 5.5mの床面に4台のプロジェクターで映像を投影し、バッテリーカーのハンドルに搭載されたセンサーで座標・回転を取得してビームを出すなどの演出を行っています。
センサーが体験者に触られやすい位置にあるため、バッテリーカー製造のミゼッティ工業社と打ち合わせを重ね、体験者が容易に触れられず、かつ現地のスタッフの日々の運用の負担にならないような構造に落とし込みました。
「基地防衛シミュレーター」は、司令室に見立てたエリアで、画面を見ながらレーザービームのボタンを連打することで基地に向かってくる怪獣を食い止めるデジタルアトラクションです。
ディスプレイと物理ボタンのシンプルな構成のなかで、メインターゲットである子どもたちが夢中になって楽しめるようなコンテンツの体験を設計しました。そのため、耐久性のあるボタンの選定やボタン配置などの検証を慎重に行いながらゲームバランスを調整し、開発を進めました。
「ウルトラヒーローを探せ!」は、アスレチック内を捜索訓練し、腕時計型デバイスをチェックポイントにかざしてウルトラヒーローを探すデジタルラリーです。ヒーローが見つからなかった場合は怪獣が表示され、最後に受付で捜索結果を確認すると、見つけたウルトラヒーローのシールがプレゼントされます。
施設各所に機材を設置するため、安全性に考慮した什器の設計と、営業時のワークフローを考慮したコンテンツ側のシステムの設計を行いました。また、現地のスタッフでもコンテンツのカスタマイズ・更新が可能になるようなシステムを構築しました。
THE CLIENT AND OUR TEAM
- Client: 株式会社バンダイナムコアミューズメント
- Planning: 株式会社バンダイナムコアミューズメント / 円谷プロダクション
- Producer: 篠﨑 洋暢(株式会社バンダイナムコアミューズメント)
- Content Advisor: 円谷プロダクション
- Tech Directors: 長洞 龍生 / 真辺 浩二
- Associate Tech Director: 張 釗
- Tech Producer: 北原 妙子
- Project Manager: 𠮷田 めぐみ
- System Engineers: 澤村 宗徳(FUKI) / 園山 淳一(フリーランス)
- Art Direction: 長洞 才貴(フリーランス)
- Development Assistant: 原 淳之助(フリーランス)
- Fabrication Engineer: 金 スルギ(anno lab)