WORK
きのこの山・たけのこの里 どっち派 判定AI「MOTHER」

OVERVIEW
顔から“きのこ派・たけのこ派”を判定するAI体験
明治のスナック菓子「きのこの山」と「たけのこの里」の“どっち派”をAIで判定するウェブ︎︎/スマートフォンコンテンツ。
「きのこの山」の発売50周年を機に実施された”きのこ派・たけのこ派”のグローバル調査では、海外20カ国中14カ国が"きのこ派”となる一方、日本国内47都道府県では46都道府県が"たけのこ派"となり、対照的な傾向が明らかになりました。こうした結果から、育ってきた環境や地域性、先入観によって形成される嗜好の偏りに着目し、それらに左右されにくい潜在的な嗜好を推定するAI判定体験として本プロジェクトが構想されました。
PCかスマートフォンからユーザーが自身の顔写真を送信することで、AIがその特徴を多角的に解析。自身が「きのこ派」と「たけのこ派」のどちらの属性に近いのかを大規模なデータベースをもとに判定し、「派閥スコア」や「判定コメント」、さらには多角的な属性分析を付随させた新たな体験として提供されました。
RESPONSIBILITIES
顔解析AIと生成AIを統合した診断体験のテクニカルディレクション
BASSDRUMは、本試作において、企画立案からシステム設計、実装、AI活用設計、レギュレーション対応に至るまで、プロジェクト全体のテクニカルディレクションを担当しました。
体験の中核となる判定システムには、明治社員数百名の顔画像と100問のアンケート回答に基づく独自の統計データを活用。顔画像から抽出した特徴点を数値化し、統計モデルと照合することで診断を行う仕組みを構築しました。また、生成AIを用いて解説文を生成するシステムを組み込み、診断結果にストーリー性を持たせています。
開発の過程では、当初検討していた「顔画像を直接外部AIへ送信する構成」に対し、個人情報の国外送信リスクや企業規定を鑑みたアーキテクチャの再設計を実施しました。画像そのものではなく、解析後の数値化された特徴点のみをAIに渡す構成に変更することで、企業のプロモーションとして不可欠な安全性と倫理性、高度なセキュリティ要件を担保しています。
さらに、診断結果の表現においても、ルッキズムに偏らないアウトプットとなるよう、テンプレート設計およびプロンプトチューニングを繰り返し実施しました。統計モデル、画像解析、生成AI、セキュリティ設計といった複数領域の技術を横断的に統合し、企業プロモーションとして成立するエンターテインメント体験へと昇華させました。


THE CLIENT AND OUR TEAM
- Client: 株式会社明治
- UXディレクター: 清水 幹太
- テクニカルディレクター: 長洞 龍生
- Webディレクター: 高井 佑輔(Puzzle)
- プロダクションマネージャー: 山下 美穂(Puzzle) / 福田 彩乃(Puzzle)
- デザイナー: 寺本 由香梨(Puzzle)
- デザインエンジニア: 尾高 陽太(BASSDRUM / evenrain Inc.)
- バックエンドエンジニア: MountPosition